にんにく卵黄は、自律神経失調症やうつ病、パニック障害など、心の病に代表される症状を、緩和する効果が期待できる食品です。
心の病や、心の病からくる体の症状は、改善するには忍耐が必要であり、社会生活を生きていくうえで壁となってしまいます。
ここでは、にんにく卵黄のどんな成分に効果が期待できるのかを解説しています。
自律神経失調症、うつ病、パニック障害の違い
自律神経失調症や、うつ病、パニック障害など、同じような病気に思いますが、それぞれ違いがあります。
自律神経失調症とは?
自律神経失調症とは、主に体へ症状がでる病気であり、自律神経のバランスが崩れたことで、さまざまな全身症状を引き起こします。
- 不安感
- 息苦しさやめまい
- 下痢・胃痛・消化不良
- 不眠
- 手足が冷たい
このように人によって症状の程度が違います。自律神経失調症は、神経系の疲労による影響が大きく、悪化することでうつ病になる可能性もあります。
自律神経とは?
神経系は大きく分けて「中枢神経」と「末梢神経」の2種類。中枢神経は多数の神経細胞が集まった部分で、すなわち脳と脊髄。末梢神経は全身に分散している部分で、中枢神経以外のもの。
末梢神経は体性神経と自律神経に分けられ、この自律神経が私たち人間が生きていくうえで重要な働きをしています。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の二つのバランスでできている神経です。消化、排尿や排便、心臓の循環、生殖器などの動きを調節します。また、自分の意思では動かせない神経なので、一度崩れてしまうと治療が難しいとされます。
うつ病とは?
うつ病とは、主に心へ症状がでる病気であり、過剰なストレスによって自律神経が乱れ、精神的な部分で問題が起こります。
- 何もすることができない
- 笑えない
- 喜べない
- 集中力がない
- 死にたくなる
このような心の病がうつ病の症状です。ハッキリとした原因はいまだよくわかっていないのが現状ですが、自律神経失調症と同じように、神経の情報伝達物質の働きが悪くなったことや、極度のストレスなどが要因とされています。
治療法は抗うつ薬の処方、ストレスのない環境で休養、心理的治療などありますが、まずは体を十分にゆっくりと休ませることが重要です。
パニック障害とは?
パニック障害とは、強烈な不安感によってパニック発作が起こる疾患です。
- めまいや動悸
- 息切れ
- ふるえ
- 死んでしまいそうな不安感
このような突発的にパニックを起こしてしまうのが主な症状です。治療が不十分のまま悪化してしまうと、うつ病になるおそれもあります。
抗不安薬に頼りたくない方!副作用が心配な方はにんにく卵黄!
抗不安薬は、その名の通り不安を和らげる薬。精神安定剤とも言われていますが、その種類はたくさんあり、強さや作用も違ってきます。
たとえば代表的な抗不安薬にデパスがあります。心療内科や精神科でも多く処方されるデパスは、心身をリラックスさせる効果があり、不眠症にも効果的な薬ですが、飲み続けることで依存という副作用もあります。
また、日中に眠気が強くなったり、なかなか集中が続かないなど、日常生活に支障をきたすこともあるため、正直薬には頼りたくはないという方もいるでしょう。
そのような方はにんにく卵黄を試してみるのも一つの手です。ただあくまでも食品だということを忘れてはいけません。
気持ちを安定させる幸せホルモンのセロトニンを増やそう!
自律神経失調症、うつ病、パニック障害など、共通して言えることが脳内伝達物質である「セロトニン」が不足しているということです。
セロトニンは幸せホルモンともよばれるように、心にいいとされる物質です。また、セロトニンはノルアドレナリン、ドーパミンとともに三大神経伝達物質と言われ、この3つの神経系がバランスを保ちながら私たちの体の機能を支えています。
三大伝達物質のセロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリン
- セロトニン…精神を安定させてドーパミンとノルアドレナリンの分泌をコントロールする
- ドーパミン…主に快楽をつかさどる神経伝達物質
- ノルアドレナリン…ストレスや怒り、不安を引き起こす神経伝達物質
この3つの神経伝達物質は、お互いに影響されながらバランスをとることで、心身のバランスを保っています。
しかし、ドーパミンやノルアドレナリンが過剰に分泌されてしまったり、正常な精神を保つためのセロトニンの分泌が弱まったりすると、興奮がおさまらず、怒りや不安、集中力の散漫が起こり、最終的に自我が保てなくなってしまいます。
にんにく卵黄が自律神経を整える
にんにく卵黄が自律神経を整えるのはなぜなのか、成分をみていきましょう。
セロトニンの材料であるトリプトファンを増やす
にんにく卵黄のにんにく成分には、セロトニンの材料となる必須アミノ酸のトリプトファンが多く含まれるため、イライラや不安などの感情の鎮静作用があります。
セロトニン不足で自律神経が乱れた状態が続くと、恐怖感や焦燥感が強くなるため、このトリプトファンを含んだ食品を食べる必要があります。
また、同時にビタミンB6を摂ることでよりセロトニンが増えるのですが、にんにくはビタミンB6も多く含むため、脳から分泌するセロトニンが相乗的に増えることになります。
アリシンが血流を改善して疲労物質を取り除く
アリシンとは、「にんにくの主成分」であるとともに、臭い成分でもあります。このアリシンが、自律神経が正常に活動するためのエネルギー作りをサポートします。
アリシンは硫黄化合物で揮発性のため、様々な成分と結合しやすいという特徴がありますが、にんにくが自律神経に与える大きな影響になる成分です。
血液から酸素を多く運び、末端の血管内まで血のめぐりがよくなるため、溜まった疲れも排出されます。
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アリチアミンのリラックス効果で睡眠の質を高める
「アリチアミン」とは、にんにくの主成分アリシンと、卵黄のビタミンB1が結合したことで生成される持続型ビタミンB1です。本来ならビタミンB1は体の外にすぐに排出されてしまいますが、この持続型ビタミンB1のアリチアミンは、長時間体に安定してとどまります。
するとエネルギー代謝の促進が長い間続くので、疲労物質などの老廃物をどんどんと排出し、自律神経の機能やバランスを保ちます。自律神経失調症に多い不眠症などの睡眠障害は、眠りの質を高めることが重要なため、アリチアミンでリラックスでき、安眠効果が得られます。
にんにく卵黄は滋養強壮のイメージが強い食品ですが、神経機能にも効果があるので、お悩みの方は検討してみてください。
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まとめ
繰り返しますが、にんにく卵黄は薬ではなくあくまで食品なので、心の病の根治治療を目的として飲むものではありません。
しかし、自律神経を整える意味ではにんにく卵黄は適しているので、改善のきっかけを期待できる可能性があります。
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