にんにく卵黄はいたってシンプルな「にんにく」と「卵黄」からつくられる滋養強壮食品です。この二つの食材はいつでもどこでも手に入りやすいことから、なんと家庭でもつくることができるのです。
それもそのはず、にんにく卵黄はそもそも南九州地方の一般家庭の伝統料理として伝えられてきた歴史があり、ご存知のように今のテレビCMなどでお馴染みなったにんにく卵黄ブームに繋がります。
そこで基本に立ち返り、昔ながらのにんにく卵黄を家庭で作る方法と手順を、写真でみながらご紹介します。
にんにく卵黄を手作りするメリットとデメリット
にんにく卵黄を手作りするうえで、まずはメリットとデメリットを理解しておきましょう。
メリット
- サプリメントのにんにく卵黄よりも安価で作れる
- にんにくや卵黄の割合を自分で決めることができる
- 産地や品種を選ぶことができる
- 一度に大量に作れて保存がきく
デメリット
- 乾燥させて実際に飲むまでにかなり時間がかかる
- 作る過程でにんにくのニオイがすごい出るため、マンションなどでは難しいかも
- 部屋にニオイがこびりつく可能性があるので、換気の徹底をしなければならない
- とにかく手間がかかるのでつくるのが面倒
このようなメリットとデメリットがあります。
一度に大量につくれるのですが、にんにくの「ニオイ問題」については絶対に対策しなければならないので、この点は十分に注意しなければなりません。
もし、添加物も入らない昔ながらの製法で作られたにんにく卵黄が飲みたい方は、「にんにく玉本舗のにんにく玉ゴールド」という商品もあるので、ご参考にしてください。
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【にんにく玉本舗】にんにく玉ゴールドのレビュー
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自家製にんにく卵黄の材料(約1年分)
材料
- にんにく(国産)…2kg
- 卵黄…3~4個
基本的なにんにく卵黄を作るのに必要な材料は、にんにくと卵黄の二つの食材のみです。クックパッドなどのレシピをみても割合はそれぞれですが、「にんにく:卵黄=8:2」か「にんにく:卵黄=7:3」くらいを目安にするといいと思います。
にんにくは有効成分のアリシンの含有量を考えると、外国産ではなく国産の良いにんにくを。卵黄は有精卵のほうが良いとされていますが、通常のスーパーで売っている無精卵でも、栄養価に決定的な違いはないとされています。ですので気に入った品種の新鮮な卵を使用すると良いでしょう。
また、NHKなどの料理番組でにんにく卵黄が取り上げられたとき、ハチミツとごま油を加えていましたが、このようにアクセントとして加えてみてもおすすめです。
自宅でにんにく卵黄を作ってみよう!
それでは、家庭で作れるにんにく卵黄の作り方をご紹介します。始める前に、保存するための空瓶をアルコール消毒するか、煮沸して乾燥させておくといいでしょう。
また、長期保存を考えている場合は、市販のシリカゲルなどの乾燥剤を用意しておくと、便利でいいと思います。
あと、にんにくの下処理段階から臭いが強くするため、臭いが残らないように換気に注意し、換気扇などには一応フィルターはしておいたほうがいいかもしれません!
特に私のようなマンション住まいなら、にんにく臭は迷惑になりますので...。
新鮮なにんにくと卵を用意
まず、用意するのは新鮮なにんにくと卵です。にんにくはなるべく国産のものをチョイスしてください。卵は有精卵がいいですが、一般的にスーパーなどでは置いていませんので、通常の無精卵を使いましょう。
あらかじめすりおろされたにんにくを使っても見た目に違いはありませんが、保存料が入っていることが多く、出来上がりが塩辛くなることがありますので注意してください!
にんにくと卵黄を混ぜる
にんにくは皮をむいて芯を取り除き、中がやわらかくなるまで鍋などで蒸し、その後すりおろすかフードプロセッサーやミキサーでペースト状にし、白身を除いた卵黄と混ぜていきます。
フライパンで弱火にかける
にんにくと卵黄を軽く混ぜ合わせたらフライパンをじっくり弱火にかけます。急激に加熱すると卵が固まってしまったり焦がしてしまうので、約2~3時間もったりとするくらいまで水分を飛ばしていきます。
水分を飛ばしながら固まりになるまで加熱する
手を止めずに練り上げていきます。手首が疲れますが、筋肉痛覚悟で絶対に焦がさないように気をつけてください。また、にんにく臭がものすごいことになるので、部屋の換気はしっかりとしてください。
できたかたまりを冷ます
白っぽい色から味噌のような色に変わり水分がなくなるまで煮詰めたら火を止めます。粗熱をとったあとはクッキングシートに移し、さらに伸ばして冷ましていきます。
小さく丸めて乾燥させる
ちぎって小さく粒に丸めたら2週間ほど日陰干しなどでよく乾燥させます。あまり乾燥ができない場合は、電子レンジを使って焦げないように1分~2分程度ごとに裏返すといいでしょう。
湿気が残っていると腐る可能性があるので、完全に乾燥させてください。
自家製にんにく卵黄の完成
完全に乾燥させてにんにく卵黄の完成です。保存ビンにつめて冷蔵庫に保管しましょう(保存期間は約1年)。
また、丸薬のかたちですが、粉末にする場合はミキサーなどで粉砕するといいでしょう。粉末は料理などにかけて食べると香ばしくて美味しいです。
食品なので毎日何粒飲まなければならなということはありませんが、飲む目安は1日3~5粒を2~3回にわけて飲むといいと思います。胃が弱い方は最初は少なく、徐々に増やしていきましょう。
自家製のにんにく卵黄の作る手間と効果について
自宅でにんにく卵黄を手作りする場合、かなりの手間と時間をかけなければなりません。レシピ自体はにんにくをすりつぶし、煮詰め、乾燥させるというシンプルさですが、まったく簡単につくれるわけではないです。
また、つくるさいの臭い対策のために換気をしっかりするということは、自宅の外に臭いがでるということなので、マンションやアパートなどの集合住宅では、下手をしたら苦情をいれられたり、隣人トラブルに発展してしまう可能性もあると思います。
つくっている過程での猛烈なにんにく臭は、周囲に及ぼす迷惑度ははかり知れないと感じますし、換気をしたとて、臭いが2、3日はしばらく家にただようため、そのあいだは人を招くことはできないでしょう。
ただし、一度つくってしまえば保存も効きますし、メーカーで買うよりかはお安く飲むことができるので、この点は嬉しいですね。
しかし、にんにく卵黄はシンプルな素材でつくる食品なので、使うにんにくと卵は品質を重視してください。にんにくはちまたに多い海外産ではなく、できれば国産のブランドにんにくを。卵は有精卵は用意できないと思うので、スーパーなどに売られている一般的な無精卵のいい卵を使ってください。
まとめ
このように、にんにく卵黄の手作りは安く大量につくれるものの、どうしても手間がかかりすぎてしまいます。
にんにく卵黄は江戸時代から親しまた伝統料理ですが、途絶える寸前までいった歴史があるのは、やはりこの手間だったり、つくるさいの臭いだったりが一因なのでしょう。
しかし、料理が好きな方は臭い対策を万全にして、オリジナルのにんにく卵黄をつくってみるのもいいと思います。
ただし、サプリメントのカプセルのように、周りをコーティングすることはできないので、にんにく臭はガツンとくるので苦手な方は気をつけてください。
また、手作りよりもメーカーのだしているにんにく卵黄が気になる方は、実際に購入してレビューしているので、こちらをご参考にしてください↓
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