アリチアミンとは?
アリチアミンとは、にんにくの主成分でもあり、ニオイ成分でもあるアリシンと、ビタミンB1が結びついて生成された化合物です。
このアリチアミンを解説するうえで、まずはビタミンB1について理解してたいところ。以下では少しビタミンB1についても解説しています。
ビタミンB1とは?
ビタミンB1は、私たちが主食として食べるご飯などに含まれる糖質から、エネルギーを作り出す代謝をおこなってくれる栄養成分です。
ビタミンB1が主に含まれている食品には、豚肉やレバー、うなぎなどの言わば精力がつくというものに多く含まれます。
そんなビタミンB1は、不足すると疲労を感じたり、食欲不振などを起こしやすくなってしまいます。
そのため、こまめにビタミンB1を摂りいれたほうがいいのですが、水溶性なので体から排出されやすいという特徴があるのです。
ビタミンB1はすぐに体から排出されてしまう
ビタミンB1はいくらたくさん摂ったとしても、体内に溜めることができなく、数時間で尿などと一緒に排出されてしまいます。そのため、本来の力を上手く引き出すことができないというデメリットがあります。
そこで今回解説するものでもある「アリチアミン」がでてきます。
アリアチミンはパワーアップしたビタミンB1
アリアチミンは、別名が持続型ビタミンB1と言われています。それはなぜかというと、脂溶性になったことが大きく関係しています。
まず、アリアチミンの効果は、ビタミンB1と同様の働きをします。しかし、決定的に違うのが、水溶性から脂溶性になったということです。
脂溶性になると、すぐに体の外へ排出されるということはなく、体内の血中に長く留まります。すると、本来であればすぐに効果がなくなってしまうところですが、長く留まることでより効果が持続するようになります。
これが持続型ビタミンB1と言われる由縁です。ちなみに、この性質を上手く利用した栄養ドリンクとして有名なのが、「アリナミン」です。
アリチアミンの摂り方
このようにアリチアミンは元気のもとにもなる成分なので、たとえば豚肉をにんにくと一緒に食べてあげることで、よりスタミナがつくというわけです。
しかし、いくらいいと言っても毎日摂るのは大変。そんなときは「にんにく卵黄」を飲むのもいいかもしれませんね。
にんにく卵黄はその名の通り、にんにくと卵黄を練って作ったシンプルな食品ですが、にんにくの主成分アリシンと、卵黄に含まれるビタミンB1が合わさったことで、アリチアミンが摂取できる食品です。
また、卵黄に含まれるたんぱく質はにんにく臭を軽減する効果もあるので、ニオイが気になる方はぜひ一度試してみるといいと思います。