「生理がなかなかこない…」、「生理サイクルが短すぎる」、「痛みがひどくなった」など、生理不順や生理痛は、多くの女性が悩んでいる不調です。
また、悩みの大きさは個人差があるため、なかなか人に伝わりにくいということもしばしば…。
生理不順のメカニズム
生理不順の定義
生理不順は個人差があるため、悩みの内容も人によって違います。
しかし、一般的な生理不順の定義として、成人女性を例にすると、月経(生理)周期は平均28日、月経(生理)期間は平均4.6日を標準にしたとき、この期間から極端に外れている場合は、生理不順と言っていいでしょう。
生理不順の原因
個人差はあるものの、生理不順の原因の多くは2つのホルモンバランスの乱れが挙げられます。
エストロゲン(卵胞ホルモン)
エストロゲン(卵胞ホルモン)は、思春期の頃から分泌され始めるホルモンです。このホルモンには、女性らしい体つきを作ったり、妊娠の準備をするための役割があります。
プロゲステロン(黄体ホルモン)
プロゲステロン(黄体ホルモン)は、安全に妊娠を継続させて出産するまでに必要不可欠なホルモンです。
この2つのホルモンがいわゆる女性ホルモンです。また、このホルモンを分泌するように指令するのが大脳で、視床下部(ししょうかぶ)、脳下垂体(のうかすいたい)、卵巣によって排卵や月経をコントロールします。
生活環境が原因でホルモンバランスが乱れる
上述した女性ホルモンは、大脳から指令が送られて分泌されますが、視床下部(ししょうかぶ)、脳下垂体(のうかすいたい)は、非常にデリケートなため、ストレスや疲れなどで、すぐに乱れてしまいます。
また、食生活の乱れや睡眠不足、女性に多い無理なダイエットが原因となり、女性ホルモンのバランスが崩れやすくなってしまいます。
生理痛のメカニズム
生理痛は個人差がある
生理痛は婦人科にくる患者さんのもっとも多い悩みです。ひとことに生理痛といっても、痛みの感じ方や場所などは個人差があり、腹痛や腰痛、吐き気などさまざまです。
生理痛の原因
生理痛の原因は、妊娠せずに使わなくなった子宮内膜が、はがれ落ちたことによる痛みです。このさいの出血が生理なのですが、痛みは子宮内膜から分泌された、プロスタグランジンという物質が関係しています。
プロスタグランジンとは?
プロスタグランジンは女性に欠かせない、妊娠や出産に関わるホルモンの一種です。たとえば出産時の分娩(ぶんべん)や、陣痛を引き起こすのは、このプロスタグランジンの働きです。
プロスタグランジンは子宮を収縮させたりすることで、経血を体の外へとスムーズにだす役割がありますが、このプロスタグランジンの分泌が多くなると、子宮の収縮が激しくなり、下腹部の痛みが起こります。
また、プロスタグランジンは分泌のさいに痛みを感じたり、炎症を引き起こしやすくする作用があるため、これらが腹痛や頭痛、吐き気などの生理痛の原因となります。
にんにく卵黄がホルモンバランスを整える
ここまで生理不順や生理痛について話してきましたが、それではなぜにんにく卵黄が生理に効果的なのかをご紹介します。
体を温める効能がある
にんにくには滋養強壮の効果があるイメージが強いですが、これ以外にも複数の効能があり、そのなかでも体を温めるという作用があります。これは古来から薬効としても使われてきた歴史があるほど。にんにくのアリシンという成分が毛細血管を広げ、体中に血液が循環するので、血行を促進する効果があります。
すると血流がよくなったことで代謝が上がり、女性に多い冷え性を改善します。生理前や生理中は血流が変化するので、女性は冷えを感じやすいのですが、冷えは血行が悪くなり、酸素や栄養素が子宮まで届かなくなることで、子宮の機能が低下してしまい、経血がうまくいかなくなります。
すると、上述したプロスタグランジンが過剰分泌となり、生理痛となってしまうのです。また、冷えは生理の周期も遅らせてしまうため、体を温めることは、生理に悩む女性にとって、とても重要なことなのです。
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女性ホルモンを調整する
上述したにんにくのアリシン成分は、体を温めると解説しましたが、他にもさまざまな薬効があり、そのなかのひとつにホルモンバランスを整える作用があります。
女性ホルモンの2種類、エストロゲン(卵胞ホルモン)と、プロゲステロン(黄体ホルモン)は、互いにバランスをとりながら共有していますが、このバランスが崩れることで、生理痛や生理不順をまねいてしまいます。
このホルモンバランスを調整してくれるのがアリシンです。アリシンを摂ることで脳下垂体に働きかけ、女性ホルモンの分泌をバランスよくうながします。調整するということは、妊娠しやすい体質になるということですから、不妊で悩んでいる方にも、ぜひ摂っていただきたい成分です。
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生理前、生理中のイライラを抑える効果
生理前や生理中はイライラしたり怒りっぽくなったりと、感情的になってしまいがちになり、悩む女性は多くいます。この生理前と生理中では原因が違いますが、それでもにんにく卵黄はどちらにも効果が期待できます。
生理前のイライラから始まり、疲れや肌荒れ、頭痛などの症状は、PMS(月経前症候群)と言われ、生理が始まると消えるのが特徴です。
人によって症状はさまざまで、200種類以上あると言われますが、原因はストレスや食生活、自律神経や体力の低下だとされています。
このような不調には、感情を安定させることが重要であり、にんにくに含まれるトリプトファンと言われる必須アミノ酸を摂取することで、脳のリラックスに効果的なセロトニンが生成され、生理前のイライラなどをおさえる効果があります。
まとめ
女性特有の生理の悩みは、周りに相談しづらかったり、パートナーである男性や夫の理解をえられないことも多いです。
もし生理痛や生理不順など、なかなか解決しない場合は婦人科を受診するのが一番ですが、薬を飲むのには抵抗がある方は、にんにく卵黄を飲んで様子をみるといいでしょう。
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